無花果のカッテージチーズ ハニーペッパーソース
江戸時代から日本の元気を支えてきた無花果。潤いを与え、胃腸を元気に。
1日1個ずつ熟す、実がなってから1ヶ月で熟すことから「一熟」が転じてイチジクと名付けられたそうです。あの漢字で何でイチジクなのと思っていましたが、当て字のようです。古くは聖書にも記載があり、不老長寿の果実と珍重されてきました。アボカドで潤い、さつま芋で胃腸を元気に、トマトはその両方を、さらに自家製カッテージチーズで潤いを強化する秋におススメの組み合わせです。
(レシピ制作:八女サヘホ)
材料:2人分
無花果 2個
アボカド 1/2個
さつま芋 1/4本
トマト 1個
《カッテージチーズ:牛乳500ml、レモン汁(なければ酢)大さじ2、塩ひとつまみ》
1. 牛乳にレモン汁と塩を入れて良く混ぜ1時間くらい冷蔵庫で休ませる。
2. 1.を鍋に入れ、中火で加熱し混ぜないでチーズとホエーが分かれるまで火にかけます。
3. 分離したらキッチンペーパーの敷いたザルで漉したら完成。温かいうちに食べてOK。
《ハニーペッパーソース:蜂蜜大さじ2,塩小さじ1/4、あらびき黒胡椒小さじ1》
1. 蜂蜜をボールに入れ、塩と黒胡椒を入れる。カッテージチーズで出たホエーを入れてお好みの濃度にする。
作り方
1. 無花果は皮をむき縦に1/2にカットする。さつま芋は1㎝角にカットして下ゆでしておく。アボカドも皮と種を取り1cm角にカットし、同じく1cmにカットしたトマトと合わせておく。(そうすることでアボカドの変色を防ぎます)。
2. お皿に無花果を入れ、さつま芋とアボカド、トマトを上に乗せ、カッテージチーズをトッピングしてハニーペッパーソースを回しかけて完成。
※写真右下は、巨峰を煮詰めたソースです。繁桝 大吟醸酒粕焼酎で割るという、新しい楽しみ方のご提案です。
食材帳
☆無花果:消化酵素をたくさん持っている無花果。タンパク質の分解するフィシンは消化を助けてくれます。これは切った時に出てくる白い乳液状のもので、昔はイボ取りや虫刺されに使用されていました。その他にも脂肪分解酵素やデンプン分解酵素などを含み、これらがうまく働き、胃腸の機能を正常化してくれます。さらにさらに過酸化脂質を分解する酵素もあるので生活習慣病の予防におススメの果実です。薬膳的に見ても胃腸を丈夫にするだけはなく、肺を潤し咳を鎮め、炎症も改善してくれます。また、葉も外用薬として昔から使用されてきました。今は乾燥ものもあり、おやつに食べるのも季節を問わずできるようになっています。ただ、糖分もあり、鉄分も豊富なのですが、食べ過ぎはかえって胃の負担になり、カルシウムの吸収を阻害するので程々にしておきましょう。
☆牛乳:古代エジプトの遺跡や石棺などのレリーフ(浮き彫り細工)には、牛から牛乳(ミルク)を搾乳する姿がはっきりと残されています。人類は4000年前からお世話になっている食材です。日本には飛鳥時代に渡ってきて、天皇や皇族の薬として使用されていた記録があります。今、お店に行くといろんな種類の牛乳が売られていますが、基本、成分無調整を牛乳とし、低脂肪牛乳は乳製品に分類されます。加圧殺菌が基本となり、だいたい130℃で2秒殺菌するため、封を開けるまでは清潔ですが、ひとたび封を開けるとその豊富な栄養素から菌が繁殖しやすくなるので、開封したら時間をかけずに飲み切るのがベストです。良質なたんぱく質はもちろん、ビタミン類もバランスよく含まれており、よく言われるカルシウムの補給にも有効です。ただ、カルシウムをより効果的に吸収するためにはマグネシウムの入っている食材と合わすことが良く、ほうれん草や大豆との組み合わせで調理する方がおススメです。薬膳でいうと胃腸を丈夫にする作用や体を潤す作用、便通を良くする作用がありますが、日本人は乳糖の分解する酵素を持つ人が多い訳ではないので、牛乳を飲むとおなかを壊すという人が一定数いるのは仕方がありません。赤ちゃんの時期は、この乳糖分解酵素の活性があるので母乳やミルクから栄養がとれますが、大きくなるにつれこの酵素が不活性化していき、苦手という人が出来てしまいます。今は余り言われなくなりましたが、昔は「牛乳を噛んで飲みなさい」は噛んで消化に良くなるなどと言った意味ではなく、冷たいものを直接胃に入れるのではなく、噛んで温めてから胃に落とすという先人の知恵でした。実際に飲むだけではなく、チーズやヨーグルトなどの乳製品や料理にも使えるので、工夫して摂ることができると良く食材です。